●フランチャイズシステムとロイヤリティ
フランチャイズシステムでは、
加盟店は本部から様々な指導と支援を受けながら店舗運営を行いますが、
その反面、加盟店は本部にロイヤリティを支払わねばならない、
というのが一般的です。
このロイヤリティの相場は3~5%が普通なのですが、
これでも加盟店にとってはかなりの負担になっているのです。
しかし、このロイヤリティの支払義務がなく、
本部と加盟店は技術と原材料を提供する側と提供を受け仕入れる側、
という役割分担になっているだけのフランチャイズシステムもあるのです。
この場合でも、ロイヤリティの支払義務がないからといって、
加盟店が本部の支援を受けられないということはなく、
経営上や営業上の問題で加盟店が困った際には、
ちゃんと本部に相談して支援を受けられるようになっています。
すなわち、加盟店と本部は同じブランド名の下で共に共存共栄で、
成長して行くものというあり方となっているのです。
●フランチャイズシステムでの労務管理
飲食店である場合には、店舗での仕込みというものが必要になるので、
これには人手を要します。
このために、仕込みの必要があるのとないのとでは、その必要人員数が違ってきます。
フランチャイズシステムの場合、
この仕込みを本部が担ってくれて店舗はただ仕入れるだけ、となっていれば、
少ない人員ですむので、労務管理の負担も軽減することができます。
場合によってはアルバイトだけで店舗運営ができるので、
正社員の労務管理は不要となることもあります。
もっとも、労務管理の負担は、業種や業態によって大きく違ってくるので、
一律に考えることはできません。
しかし、この労務管理負担を軽減できるフランチャイズシステムであれば、
非常に収益性の高い店舗運営ができることになるわけです。
また、店舗の調理設備も、煙の出ない電気コンロ方式になっていれば、
ダクト設備などの排煙工事をする必要がないために、
店舗開設時の設備投資負担も大きく軽減することができるのです。
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