●フランチャイズと名板貸の違いとは
フランチャイズの名称はよく耳にしますが、「名板貸」(ないたがし)はあまり聞かない言葉です。
一見するとこれらは似ているのですが、両者は全く違う仕組みを持っています。
フランチャイズの加盟店は、フランチャイズ展開している本部である親会社の商号を使用することができません。
使っているようにも見えますが、それは基本的に商標の使用にとどまっているはずです。
これに対して、名板貸は親会社の商号の使用が許可されている点が、フランチャイズと違うところです。
名板貸のメリットは、知名度のある親会社の商号を掲げて営業できることで、いわゆる昔の「のれん分け」のようなイメージと考えると分かりやすいでしょう。
しかし、もし名板貸で開いた店舗で何等かの問題が発生した場合は、
商号を貸した側にも連帯で責任が発生することになるのです。
フランチャイズの場合はあくまで加盟店だけが責任を負い、フランチャイズ本部は関与しないのが普通です。
●名板貸にはない特典が付くフランチャイズ
フランチャイズ展開している会社はいくつもあり、そこに加盟して事業をするとなると、
当然ノウハウが必要になります。
初めからノウハウを持っている人というのはあまりいません。
事業をうまく軌道に乗せるには、ノウハウは必要欠くべからざるものです。
フランチャイズの場合、基本的にはノウハウを本部から教えてもらえますし、
その他にも数多くのサポートが受けられます。
これが受けられるかどうかで、命運が変わると言っても過言ではありません。
一方、名板貸の場合だとノウハウを受けられません。
それを考えると未経験で名板貸を利用して起業をするのは現実的ではありません。
様々な面を考慮すると、未経験者が独立開業する場合は、
名板貸よりもフランチャイズのほうがメリットは多く、リスクが少ないと言えるのです。
今後、何かしらの事業展開や独立開業を考えているのなら、
フランチャイズと名板貸の違い、メリットとデメリットを理解しておきましょう。
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